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黒潮文化の流れ
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それからというもの、毎日3回も4回も今吉さんから電話がかかってくるようになり、昨日見た夢の事や、今日あったこと、富士山への想いなどを伝えてくるようになりました。

僕もその頃実家の千葉でアルバイトをしていた為、休憩時間に電話を折り返す事が多かったです。
家の親はご老体で暇だから電話かかってくるんじゃないかなんて冗談を言うくらい電話をくれました。

一番印象深かったのは、何の話からかは覚えてませんが、

「ワシはアンタに惚れたんじゃ!」

という言葉でした。
僕としては尊敬していた師匠からまさかそんなお言葉が聞けるとは思っていなかったし、男同士でその言葉を面と向かって言える人に初めて会いました。
あの秋辺今吉エカシに認められたのか!
という喜びで一杯でした。そしてそれから自分に自信を持つ事ができた気がします。

イオンカの事にしてもワシはもう歳だからあなたがやりなさいと全面的に応援してくれました。
いつか最高のイオンカを今吉さんに渡そうと心に決めていました。

この頃からアイヌアートプロジェクトの一員として活動するようになり年に半年近くは札幌に滞在する生活が始まり、機会がある毎に阿寒湖まで今吉さんに会いに行きました。今吉さんのイオマンテの唄にイオンカで伴奏を付け、レコーディングしたりもしました。
阿寒湖の創立者でもある今吉さんは阿寒湖で最も権威のある人でもありましたから、一声でオンネチセをレコーディングに使わせてもらう事が出来ました。

黒潮会のチカラやヤマトと3人で今吉さんに会いに行った事もありました。
実年齢では90歳を超えるというのに会いに行く度に店先で木彫りを彫っていたり、観光客とお話をしていたり、女性の観光客に肩を揉ませていたりしている時まであり、とても人気者でした。そんな今吉さんを見ていて、ああ、この人はいつまでもこうで体力の衰えや、デボさんが心配しているような事は無いんじゃないか?と思って安心しきっていました。

そうこうしている内に、もう一年が経ち、黒潮会での2回目の祭りが始まりました。
2年目の会場は今住んでいる西富士オートキャンプ場です。

ここはミクシーで知った富士山ニニギさんという方のキャンプ場で、日本神話に出てくる天岩戸が実際に在るという所で、地質学者の調査にも6000年前に石組みが組まれている事が解り、なぜこんな巨大な遺跡を造る事が出来たのか謎でしかないとまで言われた場所です。

この場所が決まった時もすぐに今吉さんへ連絡しました。

今吉さん
「ほぉ! そんな所があるんだねぇ。 昨日、富士山の夢を見たんだけどねぇ、 なにか、 猪が富士山を駆け上っているそんな夢だったなぁ。 何を意味しているかは、 まだ解らないんだけどねぇ、 これはそこに行ってカムイノミせにゃならん気がしてよぉ」

この猪が駆け上っているというのは未だにその謎が解けていませんが、もしかしたら富士の噴火を意味していたのかもしれません。

そんな訳で第2回目の部族回帰の祭りが動き始めました。
1回目の祭りで、チカラとヤマトは先住民の生き方に感動したのか海外の先住民の村などを訪れ、生活の智慧など学んで2回目のイベントに備えようと意気込んでいました。

キャンプ場に竹で作った屋根付の囲炉裏の切られた簡易小屋。
長さ15メートル近くの竹で組んだステージ。
1回目のイベントの時書くのを忘れていましたが今回も1回目のイベント同様全ての材料を山から切り出し、出来るだけ人工物を使わず、電気はバイオディーゼル発電で音響設備と若干のステージ照明のみ使用、という条件で行ないました。

この時のカムイノミは昼間に行なわれました。
1年ぶりに聴く今吉さんのカムイノミ・イタク、本当に素晴らしかったです。

今回のイベントはもう皆も慣れたものでスムーズに事が運び、松明とかがり火で照らされた遺跡群はまた格別な趣を醸し出していました。
今吉さんは、天岩戸に何か恐ろしい物を感じたらしく、最後まで岩戸の中には立ち入る事はしませんでした。

そして1年ぶりに聴くイオマンテのお話、歌。
どれも何の変わりも無く、秋辺今吉エカシの健在っぷりを披露してくれました。
そして翌日の簡易小屋でのお話は珍しく源義経伝説についてでした。
源義経はアイヌの民話の中では北海道に逃れ、アイヌのメノコ(女性)との間につね丸という子を残して大陸に渡っています。
その話を継承しているアイヌも今吉さん以外おられないでしょう。

古代研究家のキャンプ場のオーナー、ニニギさんもアイヌの最長老が当地にやってきてカムイノミをやってくれる事に大喜びでした。
富士周辺のアイヌ遺跡と呼ばれる数々の遺跡に今吉さんを案内してくれました。

今回も前回ほど長い期間ではなく3泊4日の短い期間でしたが笑いとドラマの詰まった祭りでした。
羽田に向かう最中、今吉さんは満足そうに富士山を眺めていました。


また来年も、その先もずっとこうして今吉さんとカムイノミをやってくんだろうなぁ。
そう信じて疑わない2009年の5月でした。















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プロフィール
HN:
Marquee Djomula
性別:
男性
自己紹介:
マーキー・ジョモラ

2000年にオーストラリア、北東アーネムランドで伝説のイダキ(ディジュリドゥ)マスター、ジャルー・グルウィウィと出会い、イダキの伝統奏法、伝統曲、製造方法と文化を学ぶ。
13日間に及ぶ儀式に参加を許され、一族の血を表す赤オーカー(儀式の際身体につける顔料)を受ける。
守護霊と3つの名前 、秘密の名前をもらいジャルーの孫として受け入れられる。
二回目の訪問により太古の日本人がカヌーで村を訪れたという唄を歌い継いでいる事を知る。

2004年にアイヌ民族にディジュリドゥと同じ原理の単筒笛(たんとうてき)、へニュードとイオンカを発見。その伝承者、石井ポンペ氏(ヘニュード)、故・秋辺今吉氏(イオンカ)と出会い、ジャルーより学んだ製法によりへニュードとイオンカの制作を始め、漆ヘニュード・漆イオンカに辿り着く。
その他、約三年に渡るフィールドワークにより沖縄の単筒笛の存在、東北蝦夷のコサ笛の伝統的な作り方を発掘。

現在、古代ヤポネシア精神を復興する為に全国各地でのソロ演奏活動や日本列島における単筒笛文化啓発活動をしながら、故・秋辺今吉氏の意思を継ぐ為にワークショップも主催。

ソロ活動の他にトライヴァルロックバンド・アイヌアートプロジェクトでの演奏や、石井ポンペ氏との共演を重ね、伝統奏法を元に新たなヤポネシア奏法を模索し続けている。



黒潮文化の会代表。
http://marqueedjomula.web.fc2.com/index_mg.html


hi i`m marquee djomula. i study traditional aboriginal music. when i was 23years old, i met one great parson,djalu gurruwiwi. he gave me big love and secret name to me. he teach me how to play yolung style.and how to make yidaki. and join to dance on 13days ceremony.and djalu painted red orcar on my body. then i start visit djalu and lean spirit. when i visit secand time,djalu teach me one story from longlong time ago. it`s about japanese people visited the yolng villege by cunoe and dancing together. yolng people has a song about it and still sing on ceremony. it`s very very important for japanese people`s spirit and mind. perhaps can find a didgeridoo conection about from yaponesia to sundaland! when i was 26years old i find a japanese indigenous people(call ainu) have same principle of didgejedoo. call henyudo or ionka. then i start seaching yaponesian(japan`s old name.befor civilization) music and revivaling henyudo and ionka culture with last legendaly parson.


E-mail: marqueedjomula@gmail.com

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Return to tribe
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CDとDVDはmarqueedjomula@gmail.comへご連絡ください。



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