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黒潮文化の流れ
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最近YOUTUBEでグアンさんのi-didj australiaでバーナンがイダキを吹いている。
バーナンといえば毎回俺がジャルーのところを訪れるとジャルーにくっついてる生意気だがかわいいやつだった。大きくなったなぁと思う。イダキのスタイルも完全にジャルーのスタイルだ。ジャルーのイダキの音は独特だが、その音の秘密は実は口腔の大きさにある。イダキの音というのは口腔、舌の大きさに左右されるが、ジャルーの口腔はメチャクチャでかい。特にあくびした時のジャルーの口のでかさにはびっくりするものがある。バーナンもでかいと言う印象があった。

バーナンの親父はダーウィンにいて、複雑な家庭環境から幼いながらも精神的に不安定なところがあったのだろう。自分で首を絞めるという癖があってジャルーに「わしが言っても聞かないからマーキーからも言ってくれ」と言われてよく注意した。ガッパンブロ(youth yindiのghost spiritと言うアルバムでイダキを吹いている俺の兄弟)、レギー(ジャルーが日本に来た時にダンサーとして来日)、ニナニナ(レギーの弟、実はレギーよりダンスがうまい)、ジャンバッカ(俺の兄弟、ダンサーで見事なダンスを踊るが俺が儀式に参加した際の踊りに感動してくれ尊敬してくれてる)、狩りに出かける時も殆ど毎回バーナンはついて来た。

あるとき、3日間のキャンプに行こうということで、ガッパンブロと恋人のベスマ、レイチェル(ジャルーの娘)、レギー、ニナニナ、ポンダポンダ(ガッパンブロの取り巻きのような幼い子でメチャクチャかわいい)、バーナンでボートで1時間位の島に行った事があった。その島は小さい水晶が沢山落ちていて聖地だという。
カキ、魚、シャコ貝など採って持ってきたダンパー(小麦を水で練って焼いただけのパン、元々はソテツの実を水にさらして毒抜きした物を使う)や俺の大好きな袋ラーメンと一緒に食べていた。
石にへばりついたカキを石ごと焼いて食べると最高にうまいが、たっぷりのカキをラーメンと一緒に煮込んで食べるとこれまた美味い。オーストラリアの海の魚はでかいのでボートで釣りに行っても80cmクラスのはざらに釣れる。俺は結構魚を釣ったのでニナニナがライバル心を燃やしてきてよく競争した。

2日目に海がめを獲りにいこうということになり女子供をキャンプ地に残して4人でボートに乗りいろんな聖地を案内されながら向かった。
海がめの大好物のイソギンチャクが沢山ある場所に行き(聖地とされている)、辺りを見回す。ヒョコっと海がめが頭を水面から出した。「ミヤッポノヤー!!!」いっせいにみんな騒ぎ出して4メートルはあろうかという海がめ用の槍(槍先が取れるようになっていてそこからロープがのびて5~6個のうきに繋がっている。海がめに刺さると海がめは水面下に潜るため槍先が取れるようになっていて、うきの浮力を使って海がめが疲れて浮いてくるのをまつ)を持ち出し狙う。しかし、その日は風が強くハンパなくボートが揺れる上に、風の強い日は海がめは獲れないとアボリジニの老人が言っていたようにすぐに姿を隠した海がめは二度と姿をみせずにその日はそれ以外海がめは見なかった。

小さい頃から手漕ぎボートや船には乗っていた俺だがさすがにこの日のボ-トの揺れには参った。
見事にノックダウン。みんなに「速く帰ろうぜ~。俺はもう駄目だ」というとレギーが心配そうにしてくれたが「お前はヨルゴなんだからボートに慣れろ」と言うメチャクチャな事を言い出し、海がめが獲れなかったから魚を釣りに行くと言い出した。おいおい!と思ったが、ボートが動き出したら揺れがなくなるため酔いも覚めた。魚をつり出すとニナニナが真っ先に80cm級の鯛を釣り上げた。その後もみんなで5~6匹釣り上げてキャンプ地へ戻った。ベスマたちはカキをいっぱい採ってくれていて豪勢な夕食となった。

次の日、また島を移動して今度はバラムンディ(淡水の魚でこれも80cmくらいにまででかくなる)を釣ろうと言うことでレイピンガッポ(淡水)へ。川に向かう途中クロコダイルの群れを見つけ獲ろうと言う事になったが持ち物はバーナンが持ってきた子供のおもちゃのような槍しかない。それで狙おうと言う事になり身をかがめて近寄り、ガッパンが思いっきり1.5メートル級のクロコダイルに向かって槍を投げた!なんと命中!クロコダイルは、バタバタバタッ!ドッチャーン!スイー・・・っと水に逃げ込んだ。その後しばしの沈黙の後プカーっと槍だけが浮かんできた。「クッソー!逃げられた!」とみんなで嘆いたがすぐ気を取り直してバラムンディ釣りに向かった。
ポイントに付くとそれぞれで釣りをしていたが、俺はまたニナニナと競争する事になり、負けられない俺は川岸から飛び石が出ている所に渡り、川の中腹まで入って石の上で釣りをしていた。
しばらくするとグイグイっととあたりが来た!よっしゃ!俺が一番乗りか!と思い得意になって手繰り寄せた(釣と言っても竿は使わずハンドラインのみ)するとスイーっとあたりが無くなった。???魚のあたりってこんなだっけ???またブルブルっと来てスイー・・・。???「なんだべこれ?」と思って近くまで手繰り寄せたとたん水面に上がってきたのはばっかりと口をあけたクロコダイル!「ウォー!!!!」と叫んで、冷静に判断しようとしたが自分の立っている飛び石には足場が直径60センチほどしかない。川岸に行かなきゃこいつは獲れないと判断し、ラインを握り次の飛び石に移ろうとした瞬間苔で足が滑った。滑った左足はなんとクロコダイルの口の中へ!「ウッキャー!」と叫びながら必死で陸にたどり着きガッパンを呼ぶ。みんなは何事かと走ってかけてきた。「クロコダイルやー!」とハンドラインを手繰り寄せると針先に肉片だけを残して逃げてしまっていた。多分口の中に足が突っ込んだ時に蹴ってバラしてしまったんだろう。しかし大きさからみてガッパンが槍をさしたやつに違いない。とにかくクロコダイルを釣ったのは初めてのことなのでびっくりした。
ガッパンが釣りでクロコダイル釣ったヤツは見た事ないぞと言うとみんな爆笑していた。

ここで1つ言いたいのだが、よく動物愛好家などは先住民の狩りに関して乱獲だなんだ言っているが、実際に狩りに出かけると解かる事が1つある。猟銃で狩りをしたことが無いからわからないが、原始的な狩りでは獲れない獲物は100%獲れないという事だ。獲れる獲物と言うのは不思議な話向こうから挑戦してくる。何をバカな!と言わず聴いて欲しいのだが、人間が槍や水中銃を持っている時には魚や動物は獲りに来たと理解している。その理由は狩りの道具を持っていない時には動物も魚も一定の距離感は保つものの逃げる事はあまりしない。感覚的によく解かる。
しかし、こっちが狩る気満々で槍や水中銃を持っていくといくら殺気や槍を隠していても一目散に逃げる。その中でもこっちを挑発してくるものがいる。「獲れるものなら獲ってみな。獲れたら食われてやってもいいぜ」と感覚に訴えてくるのである。これも、何をバカな!って思う人がいるかも知れないが、そういう人は一度狩りをしてみればいい。自然界とはそういう感覚でのやり取りと言うのが本当にあるし、それが無い人は銃を使って乱獲するのだろう。このクロコダイルにしてもそうだが、一回槍で突かれてるにもかかわらず今度は釣りに引っ掛ってきた。俺はそれをバラしてしまった訳だが、自然界で生きている慎重な動物がそんな事するだろうか?2度も引っ掛ったクロコダイルはバカでもなんでもない。犠牲の精神なのだ。それはこちらに対しての事もあるが、よく言われているように一匹の犠牲で他の仲間が助かるからである。動物達は命がけで遊ぶ事(命のやり取り)をしているのだ。自然界ではそのように感動的で涙のあふれるドラマに満ちている。そして真理や摂理と言ったものは人間が考えるようなあたかも創り上げられたような桃源郷の様なものではなく、クールで醒めたもので、そこに色を付けることが出来るのが生きとし生ける物の感情なんだと俺は思う。こういうことを知らず考えず理屈、文明に甘えた思考から出てくる動物愛護ならば笑止千万!

結局バラムンディは釣れずに違う魚が釣れ、みんなで食べ、海で遊んでコニャガラへ帰った。
その途中ジャルーにお土産をと言う事になりボートの上から魚を釣って持って帰った。
それにしてもガッパンやみんなは凄いなーと思うことは水面上から槍で魚を突くことだ。ジャルーなんかは名手中の名手でジャルーと狩りに行くといつも大量に獲れる。
何度も試したがまず水中の魚が俺には見えない・・・。たまに突けるも殆どまぐれに近い。
アボリジニは小さい頃からおもちゃのような槍で遊んでいるため10歳くらいになるともう狩りが出来るようになる。いろんなやつと一緒に狩りに出かけたがみんな凄腕だ。狩猟採集民としては命に関わってくる事だから槍で獲物を取ることは当然の事だろうが、陸の動物ならまだしも水上から魚を見分け突くことは相当な実践が無いと出来ないなと思った。水中銃に慣れてる俺は断然水中銃のほうがいいが槍だと潜る必要性が無いからもっと楽に魚が獲れる。日本だとホオジロ鮫や入り江ワニ(ソルトウォーター・クロコダイル、川にいる奴よりも巨大で4m程のはザラにいるし人を襲う)がいないため、潜って魚を獲るが、オーストラリアでそれは危険行為だ。特にアボリジニの住んでいる傍には必ずクロコダイルがいる。


バーナンの勇姿

http://www.youtube.com/watch?v=kOO_mNIy3to

http://www.youtube.com/watch?v=yfnBqcdAGjs

今度またみんなとまた狩りに行くのが楽しみだな~。
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プロフィール
HN:
Marquee Djomula
性別:
男性
自己紹介:
マーキー・ジョモラ

2000年にオーストラリア、北東アーネムランドで伝説のイダキ(ディジュリドゥ)マスター、ジャルー・グルウィウィと出会い、イダキの伝統奏法、伝統曲、製造方法と文化を学ぶ。
13日間に及ぶ儀式に参加を許され、一族の血を表す赤オーカー(儀式の際身体につける顔料)を受ける。
守護霊と3つの名前 、秘密の名前をもらいジャルーの孫として受け入れられる。
二回目の訪問により太古の日本人がカヌーで村を訪れたという唄を歌い継いでいる事を知る。

2004年にアイヌ民族にディジュリドゥと同じ原理の単筒笛(たんとうてき)、へニュードとイオンカを発見。その伝承者、石井ポンペ氏(ヘニュード)、故・秋辺今吉氏(イオンカ)と出会い、ジャルーより学んだ製法によりへニュードとイオンカの制作を始め、漆ヘニュード・漆イオンカに辿り着く。
その他、約三年に渡るフィールドワークにより沖縄の単筒笛の存在、東北蝦夷のコサ笛の伝統的な作り方を発掘。

現在、古代ヤポネシア精神を復興する為に全国各地でのソロ演奏活動や日本列島における単筒笛文化啓発活動をしながら、故・秋辺今吉氏の意思を継ぐ為にワークショップも主催。

ソロ活動の他にトライヴァルロックバンド・アイヌアートプロジェクトでの演奏や、石井ポンペ氏との共演を重ね、伝統奏法を元に新たなヤポネシア奏法を模索し続けている。



黒潮文化の会代表。
http://marqueedjomula.web.fc2.com/index_mg.html


hi i`m marquee djomula. i study traditional aboriginal music. when i was 23years old, i met one great parson,djalu gurruwiwi. he gave me big love and secret name to me. he teach me how to play yolung style.and how to make yidaki. and join to dance on 13days ceremony.and djalu painted red orcar on my body. then i start visit djalu and lean spirit. when i visit secand time,djalu teach me one story from longlong time ago. it`s about japanese people visited the yolng villege by cunoe and dancing together. yolng people has a song about it and still sing on ceremony. it`s very very important for japanese people`s spirit and mind. perhaps can find a didgeridoo conection about from yaponesia to sundaland! when i was 26years old i find a japanese indigenous people(call ainu) have same principle of didgejedoo. call henyudo or ionka. then i start seaching yaponesian(japan`s old name.befor civilization) music and revivaling henyudo and ionka culture with last legendaly parson.


E-mail: marqueedjomula@gmail.com

★CD(古いCDデッキだと再生されない事があります)
Return to tribe
Marquee djomula
¥2000

★ディジュリドゥ教則DVD
How to traditional style 初級者編
\3500

CDとDVDはmarqueedjomula@gmail.comへご連絡ください。



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※このブログに書いてある内容、その他の権利はマーキー・ジョモラ本人にあります。許可無く転載は一切する事が出来ません。
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