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黒潮文化の流れ

アイヌ文化とディジュリドゥ文化のコラボレーション

    10月7日(日)14:00~
場所:札幌アイヌ文化交流センター(ピリカコタン)     

ディジュリドゥはオーストラリア北部、アーネムランドで2000年程前から伝統的に使われている楽器で地域によっても、イダキ、マゴ、ケンビと呼び名が違い、それぞれの音楽形態も異なります。
しかし、実はインドネシアや、パプアニューギニアにも存在し、オーストラリアよりも長い歴史を持っています。
そしてヤポネシアにも竹ぼら、木貝(ボヘ、秋田県のとある祭で使われる)、そしてほら貝というように、音の深振動そのものを神聖化し、精霊とコンタクトを取るための楽器が存在します。
そしてその源流とも言うべき楽器、ヘニュード(ハナウドで作られた楽器で,楽器と植物、両方を意味します)が北海道のアイヌ民族に存在していました。元々は樺太のニブフ族、ウィルタ族のカルギ(これも植物と楽器、両方を示します)という楽器が伝わったものでニブフ、ウィルタの人々は海に向かってメガホンのように使い、詩を歌い、男達の豊漁、安全祈願のために使用していたようですが、アイヌ民族に伝わるとディジュリドゥ独特のドローン音に変わり、吠え声などのテクニックが加わってきます。
現在、その伝承者は石井ポンペさんというエカシ、ただ一人になってしまいましたが、石井ポンペさんが伝承していた事によって、ヤポネシアにディジュリドゥがあったこと事が証明され、ディジュリドゥにおけるヤポネシア、インドネシア、パプアニューギニア、オーストラリアと黒潮文化の流れを見出す事が出来るのです。

アーネムランドのある部族には、

太古の昔にヤポネシアからカヌーで渡って来た人々がいて儀式と時間を共にし、その後また旅立っていった。

という伝説が残されており今でもその詩を儀式の際に歌い、踊っています。
太古の昔、ヤポネシアンたちはカヌーで海を渡る際に海の神とコンタクトを取るためのヘニュードを持って行ったのではないでしょうか?

 

出演者プロフィール

●石井ポンペ(札幌ピリカコタン職員)<アイヌ音楽>
1945年北海道穂別町イエナップ生まれ。ネイティブイアメリカン、エトナス民族(ロシア)、嘉納昌吉、ミヤ・マサオカ(アメリカ)、シャロン・バーチ(アメリカ)、朴保など様々な民族、ミュージシャンと共演し、世界各地でアイヌ文化を伝えるため演奏活動をしている。
また、セイクレッドランにおいてネイティブアメリカンのデニス・バンクスと共にアイヌモシリ実行委員代表として北海道から長崎まで走る。ヘニュード、ムックリ、カチョ、3弦トンコリのポンコリ、など様々な伝統楽器を演奏。   
    
●結城 幸司(アイヌアートプロジェクト代表)<アイヌ舞踊>
1964年北海道釧路市ハルトリ生まれ。2000年にアイヌアートプロジェクトを設立し、カナダにてイタオマチプ(アイヌ民族の海川両用の大型の帆船)を復元させるという偉業を成し遂げ4日間の航海を行う。その後ハワイの国際カヌーフェスティバルにてアイヌアートプロジェクトとして4人を率いて製作実演。
版画、伝統舞踊、唄を通して様々なアイヌ文化の復興、提唱活動を行っている。

●Marquee Djomula(イダキ伝統奏法演奏者、ヘニュード文化復興活動員)<ヘニュード>
2000年にオーストラリア、北東アーネムランドにて伝説のイダキマスター、ジャルー・グルウィウィと出会い、イダキの伝統奏法、伝統曲、製造方法を学び孫となる。13日間に及ぶ儀式にダンサーとして参加を許され、一族の血を表す赤オーカー(儀式の際身体につける顔料)を受け、守護霊とアボリジニとしての3つの名前と秘密の名前をもらう。
二回目の訪問により太古の日本人がカヌーで村を訪れ、共に儀式を共有し、今でもその唄を歌い継いでいる事をジャルーより伝えられ、その曲を伝えられる。
2004年、アイヌ民族にもディジュリドゥと同じ原理の楽器があることを知り、北海道に渡り最後のへニュード伝承者である石井ポンペ氏と出会う。

●聖(イダキ奏者)<イダキ>
2000年夏初めて訪れたアイヌモシリ一万年祭にて、ディジュリィドゥと出会い、その独特なウネリ・バイブレーションにやられ、独学でディジュを吹き始めると同時に、音の渦集団「腐葉土」のメンバーとなり、地方のお祭りから、クラブまでと幅広く活動。腐葉土活動休止後はソロとして活動する。同時期に日本を代表とするイダキプレイヤー達との出会いにより、イダキの音を追求しはじめる。中でもマーキー・ジョモラ氏との出会いは強烈なものとなる。
現在イダキの音を追求しつつ自分が産まれ育った土地、北海道、アイヌモシリのリズムを探している。

●AKU(イダキ奏者)<イダキ>
2000年、オーストラリアByron Bayのディジュリドゥプレイヤー、Si氏の演奏に魅せられディジュリドゥを始める。以降自分のルーツであるパンク、ハードコアを基に早吹き中心の演奏をしていたが、2005年アボリジニの長であり、伝説的プレイヤーであるDjalu Guruwiwi氏が来日した際指導を受け、伝統奏法の深さに感銘を受ける。現在旭川で活動しながら伝統奏法を活かした独自のスタイルを模索中である。

 


入場料(カンパ)500円 中学生以下無料(お子様歓迎)

ピリカコタン: 〒061-2274 札幌市南区小金湯27 電話 011-596-5961 FAX 011-596-5967

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プロフィール
HN:
Marquee Djomula
性別:
男性
自己紹介:
マーキー・ジョモラ

2000年にオーストラリア、北東アーネムランドで伝説のイダキ(ディジュリドゥ)マスター、ジャルー・グルウィウィと出会い、イダキの伝統奏法、伝統曲、製造方法と文化を学ぶ。
13日間に及ぶ儀式に参加を許され、一族の血を表す赤オーカー(儀式の際身体につける顔料)を受ける。
守護霊と3つの名前 、秘密の名前をもらいジャルーの孫として受け入れられる。
二回目の訪問により太古の日本人がカヌーで村を訪れたという唄を歌い継いでいる事を知る。

2004年にアイヌ民族にディジュリドゥと同じ原理の単筒笛(たんとうてき)、へニュードとイオンカを発見。その伝承者、石井ポンペ氏(ヘニュード)、故・秋辺今吉氏(イオンカ)と出会い、ジャルーより学んだ製法によりへニュードとイオンカの制作を始め、漆ヘニュード・漆イオンカに辿り着く。
その他、約三年に渡るフィールドワークにより沖縄の単筒笛の存在、東北蝦夷のコサ笛の伝統的な作り方を発掘。

現在、古代ヤポネシア精神を復興する為に全国各地でのソロ演奏活動や日本列島における単筒笛文化啓発活動をしながら、故・秋辺今吉氏の意思を継ぐ為にワークショップも主催。

ソロ活動の他にトライヴァルロックバンド・アイヌアートプロジェクトでの演奏や、石井ポンペ氏との共演を重ね、伝統奏法を元に新たなヤポネシア奏法を模索し続けている。



黒潮文化の会代表。
http://marqueedjomula.web.fc2.com/index_mg.html


hi i`m marquee djomula. i study traditional aboriginal music. when i was 23years old, i met one great parson,djalu gurruwiwi. he gave me big love and secret name to me. he teach me how to play yolung style.and how to make yidaki. and join to dance on 13days ceremony.and djalu painted red orcar on my body. then i start visit djalu and lean spirit. when i visit secand time,djalu teach me one story from longlong time ago. it`s about japanese people visited the yolng villege by cunoe and dancing together. yolng people has a song about it and still sing on ceremony. it`s very very important for japanese people`s spirit and mind. perhaps can find a didgeridoo conection about from yaponesia to sundaland! when i was 26years old i find a japanese indigenous people(call ainu) have same principle of didgejedoo. call henyudo or ionka. then i start seaching yaponesian(japan`s old name.befor civilization) music and revivaling henyudo and ionka culture with last legendaly parson.


E-mail: marqueedjomula@gmail.com

★CD(古いCDデッキだと再生されない事があります)
Return to tribe
Marquee djomula
¥2000

★ディジュリドゥ教則DVD
How to traditional style 初級者編
\3500

CDとDVDはmarqueedjomula@gmail.comへご連絡ください。



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