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黒潮文化の流れ
久々の更新となりました。
Return To Tribe~部族回帰~では沢山のご来場ありがとうございました。
これから毎年、鎮魂による扉開き、天啓のままに行っていくので皆様参加よろしくお願いします!!!

さて、今日僕は北海道入りしました!
目的はG8洞爺湖サミットに先駆け、僕が兄貴と尊敬しているアイヌアートプロジェクト代表、結城幸司氏による「先住民サミット アイヌモシリ2008」参加のためです。
先日アイヌ民族が先住民として国会で認められ、事実上140年の抑圧の歴史から解放されたことになりますが、精神的、文化的復興は今からの始まりとなります。というよりもやっとスタートラインに立てたようなものです。国会の決議にはいささか不満なところがありますが、一歩一歩前に進んでいくことを願うと共に、僕なりのお手伝いができていけたらと思っています。

そこで、先住民サミット アイヌモシリ2008事務局長・AINU ART PROJECT代表 結城幸司氏の記事より抜粋。。

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世界十数カ国の先住民族が参加する先住民族サミットは7月1―4日、日高管内平取町と札幌市で開かれます。初日はフィリピンの先住民族の方たちが基調講演し、二日目は平取ダムの建設予定地などを回り、その意味を考えます。3日目は札幌市南区のピリカコタンで交流会。最終日は先住民族宣言を行い、音楽祭で締めくくる予定です。

 音楽祭では、私が代表を務める「アイヌ・アート・プロジェクト」など現代風のアイヌ音楽を発信するミュージシャンのほか、かつて「ルナシー」というロックバンドでギタリストだったSUGIZO(スギゾウ)さんも出演してくれそうです。最後は参加者が大きな輪になって踊り、フィナーレを迎えたいと考えています。すべて無料です。

 目的は、アイヌをはじめとした先住民族の声を北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に向けて発信することです。

 僕たちの生きるアイヌの世界はあやふやで、自分たちのことを子供たちに伝えたくないという人もいます。しかし、子供たちのためにもアイヌをもっと理解してもらわないといけない、というのが先住民族サミットを開催しようと思った背景にあります。

 道内ではアイヌについて知ろうとしない環境があります。小学四年生向けに社会科の副読本が発行されているけど、ほとんどの学校で本が開かれることはありません。無理解こそ一番の暴力です。これを変えていきたいと思っています。

 国連が先住民族の権利宣言を昨年9月13日に採択し、日本も賛成しました。僕はすごく興奮し、涙が出そうなくらいうれしかった。

 にもかかわらず、福田康夫首相は「(アイヌ民族が)宣言に言う先住民であるかについては、結論を下せる状況にない」と発言し、とても悲しくなりました。これまでもウタリ協会は頑張ってきたのですが、これからは草の根の活動も、幅広く取り組んでいかなくてはいけないと思いました。

 先住民族サミットには、三つの柱があります。いずれも根っこでつながっていますが、自然環境・教育・権利回復です。
自然環境については、僕らは自然がないと祈りが始まりません。自然があってこそ、アイヌは成り立つのです。そこで、こうした自然を大切にする僕たちの精神文化が自然を守るのに有効に働くと考えるのです。
教育も大事です。子供たちのことを考えると、海外の先住民族に「7代先を考える」という言葉がありますが、先のことを想像する文化はすばらしいと思います。そこを考えた教育をすれば、壊された自然ももとに戻すことができるはずです。
1997年に制定されたアイヌ文化振興法は、権利回復とはほど遠く、あまり評価されていません。ただ、若い人が海外の先住民族と交流するため、海外に行けるようになったのは良かったと思います。アイヌは差別によるストレスで、家庭内暴力を起こしたり、酒におぼれたりするケースが少なくありません。子供たちもアイヌと表現しづらくて、生きづらかった。そんな中、今の若い人たちは世界の先住民族とつながることで、大きな影響を受けています。先住民族サミットで海外の先住民族に恩返しをしたいと思っています。
先住民族サミットでは最後に、それぞれの発言を宣言にまとめます。どこまで先進国の首脳が受け入れるか分かりませんが、先進国は僕らの歴史をないがしろにしようとしているところもあるので、僕はこれからのサミットにずっと、つきまとってやろうと思っています。
先住民族サミットを通じて、心のある話し合いをしたい。みんなが心を取り戻し、互いの心を知ることで、本当のアイヌ民族としてのビジョンを手に入れたいと考えています。サミットは到達点ではなく、ドアだと思います。これからみなさんと語り合いが始まるきっかけなんです。アイヌ民族、そして先住民族が少しずつ本来の姿に戻ることができれば、(到達点に向け)折り返すことができると考えています。
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ウコチャランケ
先住民サミットに興味がありました。
結局、内容がまったく一般に伝わっておりません。
実際に行われた内容は、どのようにしたら把握できるのでしょうか?




沖田 真琴 2008/07/19(Sat)01:09:05 編集
Re:ウコチャランケ
>先住民サミットに興味がありました。
>結局、内容がまったく一般に伝わっておりません。
>実際に行われた内容は、どのようにしたら把握できるのでしょうか?
>

はじめまして真琴さん。
詳しくはホームページhttp://he3.seikyou.ne.jp/home/Aynumosir2008/index.html

をご覧下さい

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【2008/08/01 16:00】
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プロフィール
HN:
Marquee Djomula
性別:
男性
自己紹介:
マーキー・ジョモラ

2000年にオーストラリア、北東アーネムランドで伝説のイダキ(ディジュリドゥ)マスター、ジャルー・グルウィウィと出会い、イダキの伝統奏法、伝統曲、製造方法と文化を学ぶ。
13日間に及ぶ儀式に参加を許され、一族の血を表す赤オーカー(儀式の際身体につける顔料)を受ける。
守護霊と3つの名前 、秘密の名前をもらいジャルーの孫として受け入れられる。
二回目の訪問により太古の日本人がカヌーで村を訪れたという唄を歌い継いでいる事を知る。

2004年にアイヌ民族にディジュリドゥと同じ原理の単筒笛(たんとうてき)、へニュードとイオンカを発見。その伝承者、石井ポンペ氏(ヘニュード)、故・秋辺今吉氏(イオンカ)と出会い、ジャルーより学んだ製法によりへニュードとイオンカの制作を始め、漆ヘニュード・漆イオンカに辿り着く。
その他、約三年に渡るフィールドワークにより沖縄の単筒笛の存在、東北蝦夷のコサ笛の伝統的な作り方を発掘。

現在、古代ヤポネシア精神を復興する為に全国各地でのソロ演奏活動や日本列島における単筒笛文化啓発活動をしながら、故・秋辺今吉氏の意思を継ぐ為にワークショップも主催。

ソロ活動の他にトライヴァルロックバンド・アイヌアートプロジェクトでの演奏や、石井ポンペ氏との共演を重ね、伝統奏法を元に新たなヤポネシア奏法を模索し続けている。



黒潮文化の会代表。
http://marqueedjomula.web.fc2.com/index_mg.html


hi i`m marquee djomula. i study traditional aboriginal music. when i was 23years old, i met one great parson,djalu gurruwiwi. he gave me big love and secret name to me. he teach me how to play yolung style.and how to make yidaki. and join to dance on 13days ceremony.and djalu painted red orcar on my body. then i start visit djalu and lean spirit. when i visit secand time,djalu teach me one story from longlong time ago. it`s about japanese people visited the yolng villege by cunoe and dancing together. yolng people has a song about it and still sing on ceremony. it`s very very important for japanese people`s spirit and mind. perhaps can find a didgeridoo conection about from yaponesia to sundaland! when i was 26years old i find a japanese indigenous people(call ainu) have same principle of didgejedoo. call henyudo or ionka. then i start seaching yaponesian(japan`s old name.befor civilization) music and revivaling henyudo and ionka culture with last legendaly parson.


E-mail: marqueedjomula@gmail.com

★CD(古いCDデッキだと再生されない事があります)
Return to tribe
Marquee djomula
¥2000

★ディジュリドゥ教則DVD
How to traditional style 初級者編
\3500

CDとDVDはmarqueedjomula@gmail.comへご連絡ください。



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※このブログに書いてある内容、その他の権利はマーキー・ジョモラ本人にあります。許可無く転載は一切する事が出来ません。
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